特別展「鑑真和上と戒律のあゆみ」27日より開催 京都国立博物館

3月25日(土)から5月16日(日)から開催される凝然国師没後700年 特別展「鑑真和上と戒律のあゆみ」が京都国立博物館の、記者内覧会が26日行われた。

鑑真(688~763)は中国・唐代の高僧で、日本律宗の開祖。鑑真は742年、日本の留学僧栄叡・普照の伝戒師招請の懇願を受諾。中国での地位をなげうち、5度も渡航に失敗し、苦難のなか失明にもひるまず、752年帰国の遣唐使船に乗り、6度目にようやく志を果し、来日後は授戒伝律のことを一任され、東大寺に戒壇院を築き、唐招提寺で入滅した。本展はその鑑真の遺徳を偲び、唐招提寺に伝えられた寺宝を公開。また唐招提寺からの提案で、戒律のおしえを、綺羅星のような名僧の活躍と関係諸寺院の名宝で綴ることで紹介。

国宝「鑑真和上坐像」が特別出展。寺外では12年ぶり、京都国立博物館では45年ぶりとなる。

明治までの日本戒律の歴史を一堂に、名僧たちが綴ったもうひとつの日本仏教史を知る機会になりそうだ。



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