聖護院の節分

京都の節分で、ぜひ足を運んでみてはと思うのが、聖護院節分会。

聖護院門跡は、この節分会と秋季一般公開以外は、法務に支障が出るため一般拝観はありません。

この理由は、参拝してみると、なるほどっと理解できることでしょう。

というのは、参拝に対して、たとえ団体のみならず、一人でも参拝者がいる限り、一人の僧侶がついて、懇切丁寧に説明していただけるのです。これが聖護院スタイルといっていいでしょう。

この節分には、智証大師作と伝えられる、本尊不動明王(重要文化財)が、当日に限り一般に公開されます。そして普段には拝観できない宸殿なども見学できます。

聖護院は、本山修験道(山伏)です。山伏問答など修験道独特の作法も必見です。

2日 柱源護摩

3日 9時~甘茶接待(なくなり次第終了・無料)

   13時~ 追儺式・福豆まき

   15時~ 厄除開運採燈大護摩供

   18時~ お札焼き

聖護院は、寛治四年(1090)に増誉大僧正(1032~1116)の開基。

修験道は、今から約1300年前に役行者神変大菩薩が開かれましたが、増誉大僧正はその法灯を継がれ、寛治四年、白河上皇が熊野本宮へ参詣の折に先達として案内し、その功によって上皇よりこの地に聖を護った寺として聖護院を建立され、増誉大僧正は上皇より熊野三山検校職に補されて全国の修験者の統括を命じられました。

その後、後白河法皇の皇子静惠法親王が宮門跡として入寺されて以来、皇室よりの入寺が相次いで、明治時代まで聖護院宮(門跡)として続きます。

また天明八年(1788)と安政元年(1854)に御所が炎上した時、光格天皇、孝明天皇の仮皇居となって、この由緒から昭和十一年に「聖護院旧仮皇居」として史蹟に指定されました。

現在の聖護院は、延宝四年(1678)、後水尾天皇の皇子、道寛法親王の時に再建されたものです。

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